ピアノを「鳴らす」にはどうすれば良いのか? そもそもピアノはなぜ「鳴る」のか——?
楽器の構造や歴史的成り立ちからピアノの「音」に迫る。
35年のピアノ技術者としての経験による、演奏の現場ですぐに役立つ実践的講座!

主催:音の葉 Home Concert



講座内容[全6回]

第1回 鍵盤楽器の始まりと発達

クラヴィコード、チェンバロからピアノの誕生を紐解きます。ピアノの発達は製作者と音楽家の連携で進められました。「表現」の核心にいきなり迫ります。

■2015年7月23日(木) / 会場:ユーロピアノ赤坂

◎終了いたしました。
◎当日の様子はこちらでご覧いただけます。

第2回 ピアノの素材とその構造

伝統的な素材である木・金属・羊毛・革などから、現代のピアノの素材について見ていきます。そして、これからのピアノはどう作られ、どう演奏されるべきか考えます。

■2015年9月8日(火) / 会場:ユーロピアノ赤坂

◎終了いたしました。
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第3回 調律師の仕事

調律師は何をしているのでしょう?調律の仕事に触れてみましょう。さらに、調律師がいないとき、ピアニストにできることについてレクチャーします。

■2015年11月6日(金) / 会場:音の葉House(西国分寺)

◎終了いたしました。
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第4回 演奏の現場でのピアノ、いろいろなピアノ

アップライトからグランド、ハイブリットピアノまで、日本国内で出会うピアノを紹介しながら、それぞれの特徴と演奏効果について考えていきます。

■2016年1月12日(火) / 会場:ユーロピアノ赤坂

◎終了いたしました。
◎当日の様子はこちらでご覧いただけます。

第5回 ピアノ製作とピアニスト、ピアニストの考えるピアノ

ピアニスト・田村美和氏をベルリンよりお招きして、C.BECHSTEIN社のマイスターたちと共に携わったピアノ製作現場に触れます。

■2016年3月31日(木) / 会場:ユーロピアノ赤坂

◎終了いたしました。
◎当日の様子はこちらでご覧いただけます。

第6回 ピアノ・アクション製作

ピアノ・アクションモデルを製作することで、鍵盤から打弦までの構造的イメージを体感して、実際の演奏に役立てます。

■2016年5月17日(火) / 会場:武蔵野プレイス
参加費 2000円+キット材料費 8,500円
※プラスドライバーをお持ちの方はご持参ください

◎終了いたしました。


時 間 各回10:30〜12:00
会 場 ユーロピアノ 赤坂ベヒシュタイン・センター →WEBサイト
    武蔵野プレイス(JR中央線・武蔵境駅)→WEBサイト
受講料 各回 6,000円 (学生 3,000円)
最終回のみ、受講料 2,000円+材料費 8,500円

●各講座は個別に受講できます。
●連続して受講されなくても内容が分からなくなることはありません。
●お支払いは、講座当日、現金にてお願いいたします。
●講座の内容は、受講される皆様のご要望などにより変更になることがあります。

お申し込みはこちら

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[会場]
ユーロピアノ赤坂ベヒシュタイン・センター 東京都港区赤坂6-1-20 国際新赤坂ビル西館B1F →アクセス
武蔵野プレイス 東京都武蔵野市境南町2-3-18 →アクセス



調律師・三矢真人 プロフィール

講師・三矢真人

1960年生まれ。国際音楽学校ピアノ調律科を卒業と同時に浜松のピアノ工場で研修生として採用、ピアノ製作を学ぶ。
楽器店勤務を経て、母校の調律科講師として2002年までに約200名の生徒を育てる。
1988年頃よりヨーロッパ製のピアノを手掛け、C.BECHSTEIN本社工場(Berlin)、SAUTER本社工場(Spaichingen)で製作研修。帰国後、「ピアノ・プロデュース」設立。
2000年 PLEYEL社(Paris)の招聘により渡仏。本社工場・パリ高等音楽院などを視察、フランスのピアノ製作とピアニスト育成の関連に感銘を受ける。
雑誌連載、高校教科書への寄稿など著作多数。多くのコンサート・録音の調律なども手掛けている。


講座開催に寄せて

僕たち調律師は、まず最初、先輩であるベテラン調律師から構造・調整・調律を教わるんです。素材はこれこれとか、こういう仕組みで音を鳴らすとか。そして何年か過ぎたころにあれっ?て思ったんです。弾くのは僕じゃあないやっ…て。

ピアノ技術者として大切なのはここからで、ピアニストが何をしているのか、何をしたいのかが理解できないと、求められる技術者にはなれないぞという事。つまりベテランのピアニストに音作りを教わらないといけないっていう事です。

幸い僕は東西統一に向かう西ベルリンの真ん中で、べヒシュタインのマイスターたちとピアノ製作に取り組む田村美和先生と出会うことができました。田村先生は大阪音大を卒業された後、ベルリン音大を卒業されW.ケンプの愛弟子として演奏・音楽学校での指導をしながら週の半分をピアノ工場へと通っておられました。

コンサート用の楽器としてのべヒシュタインのピアノ製作現場が、今の私の仕事の基礎となりました。

パリのコンセルバトワールでは、調律室の技術者たちが作曲者の依頼で新しいピアノの試作・製作をしていたり、ピアニストの将来のための楽器選びや配置を考えていたりと、演奏家と技術者が連携したピアニスト育成があることも知りました。

以前はヤマハの工場でも、リヒテルがコンサートグランド製作に大きな助力をされ、CFという機種を開発、ヤマハが大きく世界へ踏み出すきっかけになったそうです。

しかし、現在の日本のピアニスト育成では、技術者側からの提案が薄いように思います。ベテランピアニストから若手技術者へ、そしてベテラン技術者から若手ピアニストへの提案がお互いの未来への大きな手掛かりになると考えます。

ピアノ調律師・三矢真人



アーカイブ[開催報告]

オープニング講座 受講者の声 第1回 鍵盤楽器の始まりと発達 第2回 ピアノの素材とその構造 第3回 調律師の仕事 第4回 調律師の仕事 第5回 ピアノ製作とピアニスト、ピアニストの考えるピアノ

特別オープニング講座  テーマ「音楽家と楽器製作者」

講座の発表を記念して、シリーズに先駆けた「オープニング講座」を開催いたします。
一連のシリーズの導入となるものではありますが、もちろん単独で受講されても十分に役立つ内容となっています。

日 時 2015年6月8日(月)10:30〜12:00
会 場 ユーロピアノ東京ショールーム[千歳烏山] 東京都世田谷区北烏山9-2-1 →アクセス
受講料 5,000円

◎終了いたしました。

受講者の声はこちら

音楽家と楽器製作者(技術者)は、常にお互いの仕事に刺激を与えながら発展してきました。
モーツアルトとシュタイン(マンハイム)、ベートーヴェンとシュトライヒャー(ウイーン)・ブロードウッド(ロンドン)・エラール(パリ)、ショパンとプレイエル(パリ)などが有名です。
ピアニストと調律師の関係も興味深く、ミケランジェリとタローネ、ホロヴィッツとモアなどの交流が知られています。

この講座シリーズは、調律師・三矢真人が日本・ドイツ・フランスでの35年のピアノ技術者としての経験から得た、まるで汲めども尽きない泉のような情報や技術をピアニストたちに伝えていくことで、次世代の音楽を担っていく音楽家と技術者との交流の場となるでしょう。

●お支払いは、講座当日、現金にてお願いいたします。
●講座の内容は、受講される皆様のご要望などにより変更になることがあります。