私の仕事は。

2019年3月6日(水)

音の葉を始めてから 10年経った。

今年5月には 音の葉houseで開催するコンサートは100回を迎える。
ずっと支え続けてくださったお客さまやスタッフのみなさま、そして家族のおかげだ。

振り返るとこの10年間 あっという間だったと言ってしまえば その通りなのだけど、でも あっという間でもなかった。
いろんなことがあった。
嬉しいことも 残念なことも たくさんあった。
出逢いもたくさんあった。
まさかこの方と!と思うような方ともご一緒した。
今 出逢っている皆様は 音の葉を始めていなければ 決して出逢うことのなかった方々だ。

初めてお逢いする方から
「あなたは 何をしているんですか?」
そう尋ねられることが多い。
しかしきちんと答えられたためしがない。
「演奏しているんですか?」
「いいえ」
「じゃあ、何をやっているんですか?」
「うーーーーん。演奏会の企画運営をしています」
「??????」
一言で言おうとして ずっと失敗している。

最近ふと気づいた。
そういえば、私、何にもしてない。
だから答えられなかったんだ。

演奏は プロの演奏家の方にお願いしている。
プログラム(紙モノ)は グラフィックデザイナーの進藤さんにお願いしている。
ピアノは調律の三矢さんにお願いしている。
お茶は スタッフのみなさんに淹れていただいている。
お菓子も 作っていただいている。

ほら、みーんなやっていただいている。
私は いつもただ笑って「ステキね」と言ってる。
それが私の仕事なんです。
最高の仕事です。

(写真は 『小さな台所』豊田珠美さんが焼いてくれたものです。記事とは関係ありません)

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