昔のピアノと今のピアノ

2019年2月28日(木)

音の葉の本番に合わせて 毎回 三矢真人さんに ピアノの調律をしていただいている。その時に 三矢さんは ピアノの話をたくさん聞かせてくださる。

今日 印象に残った話は この3つだ。

●100年前のピアノと 10年前のピアノ、どう違うと思う?

例えば フエルトを削るでしょ。
(✴︎ピアノには 最高級のフエルトがたくさん使われている)
100年前に作られたピアノは 10年前のと比べると フエルトの密度や重さ、毛の長さがまったく違うんだよ。
それは 羊が食べている草が違うからなんだ。
要するに 地球の環境が変わってしまったということ。
だからもう100年前のようなピアノは 作れないんだ。

●ピアノを作る時に どんな木を使うか?

例えば 強い木からは 強い音がする。でも逆に繊細さはないんだ。
弱い木から作ると 繊細さはあるけれど、強さはないんだ。

●ピアノの発展とともに 実現できたこと、失ったこと。

ピアノは 時代とともに 少しずつ いろんなことができるように作られてきて
今のカタチになったんだけど、昔は小さな音しか出せなかったのが、
大きな音を出せるようになって 大きなホールで演奏しても 一番後ろの人までちゃんと届く音を出せるようになった。

でも そういう発展とともに 失ったものもあるんだ。
いちばん大きいのは音色。そして音の奥行きや変化。

こんな話をたくさんたくさん聞かせてくださる。
いつかみなさんにも聞いていただけるような何か、したいなぁ。

 

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