オーケストラで活躍する楽器のおはなしとミニコンサート 終演しました

2019年8月23日(金)

今年で4年目に入った このシリーズ、毎年 夏休み中の8月、3日間連続講座として パルテノン多摩さんで 開催させていただいてきました。

今回は ヴィオラ、コントラバス、チューバ。
中低音の楽器を特集しました。

オーケストラの中で 主にメロディーラインを演奏することの多い
ヴァイオリンやフルート、オーボエといった楽器は 以前 取り上げましたが、
今回の楽器たちは いったい何を演奏しているんだろう?と
わかりにくいのではないか、と思いました。
今年は その「わからない」ことに焦点を当てようと考えました。

ありがたいことに 4年も続けさせていただくと、毎年楽しみにして いらしてくださる方が増えたこと、また3日間毎日 通ってくださる方が 7割くらいおられたこと、
夏休み中の小・中学生が 少しずつ増えたことなど 嬉しいことが たくさんありました。
しかも びっくりすることに 最前列の席から 埋まっていくのです。
ノートをとってくださる方も複数おられたり、みなさん とても熱心に
耳を傾けてくださいました。
楽器を習っているお子さんだけでなく、演奏したことのないお子さんも
興味深く参加くださっていて、「これからの日本は明るいじゃないか!」とさえ感じました。

この4年間、私はこのシリーズで司会進行をさせていただくと同時に
全体の構成も担当しました。
初めて この企画のお話を頂戴した時に浮かんだ内容は 結局 4年間、
構成を大きく変えることなく、
●楽器の成り立ち(歴史)
●楽器の構造
●奏法(特殊奏法含む)
●オーケストラの中で どんな仕事をしているのか
●ピアノとのデュオでの演奏(打楽器は ソロで)
といった 普段 コンサートを聴きに行っても 知ることのできない、
聴くことのできない内容を目指しました。

そしてもうひとつ、私が伝えたかったのは 演奏家のみなさん それぞれの個性です。
普段 燕尾服を着て舞台の上に並ぶと どうしても『崇高な』何かを感じてしまうのですが、今回のような場では あえて できるだけ普段に近い服装にしてもらって、
私と演奏家の方の掛け合い(漫才?笑)を楽しんでいただく構成にしました。

それぞれの楽器の『あるある』な話も入れました。
大きな楽器、どうやって運んでるの?
飛行機移動の時はどうしてるの?
どんなケースに入れてるの?
チューバは お風呂で洗うって ほんと?

ゲラゲラ笑っていただいてるうちに、なんだか会場全体がひとつになるのを
感じました。
お帰りになる皆さんのお顔が こちらが感激してしまうほどの笑顔で、
どなたも「ありがとうございました」とおっしゃるのを
心から 感激と感謝で 見送りました。

おかげさまで、今年もやりきったぞ!という3日間でした。
たくさんのアンケートが手元に残りました。
そこには 「これからもずっと続けてください」と
多くの方が書いてくださっていました。
帰宅してからも 感激で 演奏家のみなさん全員に伝えました。

みなさま、本当にありがとうございました。
パルテノン多摩のみなさま、お世話になりました。
見守ってくださった皆さまのお気持ちも受け取りました。

パルテノン多摩は 改修工事に入るため、来年3月末をもって
2年間 閉鎖になります。
またどこかの会場でお逢いできることを 心から楽しみにしています。

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