フライヤーデザイン勉強会

2019年2月5日(火)

 

暖かな立春だった昨日、 グラフィックデザイナー 進藤一茂センセイを講師役に 演奏家 Aさんと フライヤーデザインの勉強会をさせていただいた。
テーマは「フライヤーのデザインって どこからしたらいいの?」であった。

いつも演奏会を企画した時に 告知するツールとして
フライヤー(チラシ)を作成し、あちこちに置いていただいたり、
直接手渡ししたり、郵送したりして いつどこで どんな演奏会をやるのか、
お知らせしている。
その紙モノをフライヤーというのだが、そのデザインをAさん自身もやりたくなったそうなのだ。
というか そのデザインってすごく大事だよね、ってことに気づいたらしい。

そもそも いつ(日時)どこで(場所)だれが(演奏家) どんな(内容) 演奏会をするのか、それが伝わればいいのだが、世の中 演奏会ならずとも いろんなイベントがひしめいている
その中で 自分のフライヤーを手にとっていただき、じっと見ていただくのは
至難の技、なのである。
ましてや 「行ってみたいな」などと思っていただくのは もっと至難の技であり、
そこから 実際に チケットを購入していただく、というのは
海の中に落ちてしまった小さな指輪を見つけていただくような、そんな気さえするのである。

どんなデザインにしたら 手にとっていただけるのだろうか。
ましてや それで いらしていただくには どうしたらいいのか。

これはきっと演奏家だけでなく、お客様にいらしていただきたいと思っているすべての人が日々 悩み苦しんでいることである。

Aさんは 今まで作ってきたフライヤーを数枚 持ち込んでくれた。
そしてそれを作った過程を話してくれた。
と同時に、進藤せんせいも 今まで こういうのを作ったんだよ、と
実際のフライヤーを何枚も見せてくださり、
「これはね、こういう話を最初にして そこからボクが感じたことをデザインに
落とし込んで作っていったんだ」
という 少しずつ 完成に近づく過程を 打ち合わせのノートや
メッセージのやりとりを見ながら 説明していただいた。

その中で
「最初から デザインしようと思わないことだよ」という言葉が飛び出した。
「ビジュアルは 最後だよ」

そうなのか!
つい どんな色で どんな絵や写真を入れて 日時はここにこんな風に入れてと
思い描くけれど、そうじゃないのか!!

まずは企画なんだよ。
企画のなかで 伝えたいことは何なのか。
コンセプトを 言葉で伝えられるようにすること、だよ。
誰にでもわかる言葉でね。
デザインはそこから始まるんだ。

目からウロコでした。
言われてみれば あったりまえじゃん、ということかもしれないのだけど、
フライヤーをデザインしようと思った時に 焦りもあったり、
告知だ、告知だ、とそのことばかり思ったり

でも、大事なのは 根っこなんだ、
自分のやりたいこと、伝えたいことの根っこをしっかりさせることなんだ。

今日の学びはとても深いものでした。
ご興味ある方は 次回ぜひご参加ください。
(お問い合わせフォームから ご連絡ください)

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