終わって抜け殻になっている

2018年11月20日(火)

昨日10月の音の葉houseでのコンサートが終わった。

フルート下払桐子・ピアノ森亮平 

前回、このおふたりのデュオは 今年の(2018年)4/23だった。
あれから半年。
私は 昨日のコンサートをずっと心待ちにしていた。
前回のコンサートの時の森亮平さんのピアノが とてつもなく 美しかったからだ。森さんご自身の作品も 感激だった。

一方 桐ちゃんは なんと前日に大きな怪我をしてしまって、非常につらい状態での本番だった。今でこそもう時効だろうから告白するが、
ものすごい精神力で ここまで這ってきた本番だったのである。

今回、どんなプログラムになるんだろう?
ワクワクした。
まだ聴いたことのない 森くんの作品も、早く聴きたい、そう思った。

プログラムが届いたのは 前日だった。笑
しかも 曲順はまだ決めてません、という。

それでも プログラムの文字から 香りがする。
(これは 10年音の葉を続けてきて こういう嗅覚が鍛えられたんだと思う)
曲順は 当日口頭でお願いね、と伝えた。

実のところ、毎月 いろんな準備をするのが ちょっと大変な時があって、
精神的にも肉体的にも 不安を感じることがあった。
でも、今回は 当日の直前まで 幸せで、楽しくて、勝手に身体が動いていることに気づく。
準備しながら どんな音がするのか、想像するだけで ワクワクした。
きっと尻尾ふりながら 準備していた、と思う。

 毎回 直前にピアノを調律する、と決めたので、
今回も三矢真人さんに 調律もしていただいていた。
そのことも このワクワクを増やした理由に 間違いない。

そしてコンサート当日。
たくさんの方々がいらしてくださった。
午前は 小さなお子さまを連れたパパ、ママ。おばあちゃま。
いつもいらしてくださる おふたりの ロシア人のママも。

午後は 大人の方、だけでなく、来年小学生になられる女の子や 
重度の障がいをお持ちの女子高生もいらしてくださった。

始まる前から 熱気がものすごかった。

終演後、言葉にならない想いを どう表現しようか、あわあわなさっている方を
多く見かけた。笑
(あわあわする気持ち、よくわかる)


小さな赤ちゃんを抱っこしたママが
「たまらないです」と 仰ったり、

「ほんとにありがとう」と 何度もおしゃってくださったロシア人のママ。
(完全に国境を越えました)

何もおっしゃらなくても 来月もご予約くださる方もたくさんおられて。

午後の方々は 夜になって メールなど たくさんのご連絡をくださった。

「興奮して こんな時間でも元気です」とか

「仕事を中抜けして聴いたのだが、聴いた後に仕事をしちゃいけない、ということがよくわかった」 とか

「ヤバい」 とか 「ありがとう」 のひと言だったり

とにかく 興奮なさっているのが 手に取るように伝わってきた。

この小さな空間、逃げも隠れもできないところで こんなすごいの聴いちゃったら 普通でいられなくなるのは しょうがない。

来月も すごいよ!と 声を大にして 尻尾をちぎれんばかりに振って 
お伝えしたい。
まだいらしたことのない方も ぜひ。

聴き続けていると 人生が変わるような気がするから。






 

 

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