だいじょうぶ

時々 急に不安になることがある。

とても漠然とした不安。
本当にそうはならないかもしれないのに、
そうなったらどうしようと思う不安。

不安だけでなく、今までの失敗を思い出して 心が苦しくなる。
あのとき こうしていれば良かった。
ああしなければ良かった。
その苦しさはどんどん大きくなって 私に襲いかかる。

それはいつも決まって 早朝 衣類を手洗いしているとき。
手の中で 石けんの泡が ぶくぶくしているのを見ているとき、
ふいに襲ってくる。

だいじょうぶ。
だいじょうぶ。

そう 何度もつぶやく。

だいじょうぶ。
だいじょうぶ。

石けんの泡をすすいでいくうちに
だんだん 私の気持ちも 穏やかになっていく。

いつのまにか 笑顔で これからのことにワクワクする自分を感じる。

だいじょうぶ、は 私のお守りのことば。
きっとほんとに だいじょうぶなんだと思う。

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